田島征彦(たじまゆきひこ)さんの「ふしぎなともだち」は、今私が一番読みたい絵本です。

産経新聞ニュースで紹介されていたのを読み、すぐアマゾンで購入してしまいました。

ふしぎなともだち







『じごくのそうべえ』などで知られる絵本作家の田島征彦(ゆきひこ)さん(74)が、メール便の配達をする自閉症の青年と幼なじみの友情を描いた絵本『ふしぎなともだち』(くもん出版)を出版した。

障害のある子供が地域の学校の普通学級に通い、友達との触れ合いの中で成長し、やがて地域で働く。

そんな兵庫県淡路市での実話に心を動かされ、4年の歳月をかけて完成させた。「違い」を問題にしない子供の力を躍動感あふれる絵で伝える。

産経ニュースより


記事によると、淡路市に住む田島さんは4年前に、
「自閉症などの障害のある青年たちが、この町でメール便の配達をし、地域に溶け込んで暮らしている」
という話を聞き、「絵本にしたい」と思ったそうです。


他からの情報ですが、田島さんは京都府に40年住んでいたそうで、13年前、友人だった故灰谷健次郎さんの暮らした兵庫県淡路市の家を買い取って移り住んだそうです。

そこで驚いたのは、
知的や身体の障害をもつ子どもたちが地域の小中学校で健常の子とともに学び、障害のある人が街で働く姿を京都に比べてよく目にしたこと。

それから自閉症について勉強を始め、その青年たちが通う「ひまわり作業所」を訪ねました。

同作業所では、ヤマト福祉財団(東京都中央区)が障害者の自立のために行っているメール便の配達事業を請け負い、障害のある16人が歩きながら、または電動車椅子や自転車を使い、ダイレクトメールなどを直接手渡したり、郵便受けに投函(とうかん)したりしています。

※詳細はこちらの産経ニュースからご覧ください


私も京都に35年住んでいたので田島さんに共感するところが多いのですが、その他にも田島さんは幼少期を高知で過ごしたそうで、高知は家内の里であることから今回いっそう田島さんに興味を覚えました。

じごくのそうべえ」も私の実家で母が娘によく読んでいたものです。


つい余談が過ぎましたが、ヤマト運輸がこのような社会貢献を財団を作って活動しているとは恥ずかしながら知りませんでした。

人に何かを手渡す作業、どんな作業であれ人の存在にかかわる行為だと思います。

そのような重要な作業に障害のある青年たちが関われていること、いつもヤマトさんには会社や自宅問わずお世話になっていますが、企業としてとても見直すところがありました。

絵本を読む前からすでに感動が伝わってくるようです。